地下タンク貯蔵所
地下タンクと埋設配管は法定点検が必要となる設備です。
義務付けられている検査だからこそ、信頼される検査で応えます。
地下タンク検査の対象施設
検査対象となる地下タンク施設
- ビル、マンション、病院、学校、公共施設、デパート、ホテルなどの空調用地下タンク
- 工場内の各種貯蔵タンク
- ガソリンスタンドの地下タンクおよび配管
- 油槽所の地下タンクおよび配管
- 自家用給油所、その他施設の地下タンクおよび配管
検査方法
ガス加圧検査
ガス加圧検査の概要
- 加圧試験は、密封した地下タンクおよび地下タンク等に付属する配管に、窒素ガスを封入し、所定の圧力にて加圧維持し、一定時間内の圧力変動を計測することにより漏洩の有無を確認する気密試験です。
- 点検時には、対象となる地下タンクおよび配管内の貯蔵液を全て抜き取り、空の状態で実施します。
- 点検時の加圧設定圧力は通常20kPaとしますが、諸条件を考慮して決定します。

ガス加圧検査の特徴
- 他の試験方法に比較して設定圧力が高いため、地下水位が高い場合にも実施でき、漏洩箇所に異物等が固着している場合でも圧力によって除去し、漏洩を確認できる確率が高いので、他の試験方法によって疑わしいと判断された場合の確認点検としても利用できます。
微加圧検査
微加圧検査の概要
- 地下タンクおよび地下埋設配管にガスを封入することにより、概ね2kPa(圧力はゲージ圧です。以下同)に加圧した状態を保持し、一定時間内の圧力変化を測定、記録することにより、気相部の漏洩の有無を確認する気密試験です。

微加圧検査の特徴
- 危険物を貯蔵したままで実施することが可能です。
- 加圧がわずかなので、点検後のガス放出も少なくてすみます(気相部の約2%)。
- 露出部は石鹸液を塗布すること等により、目視点検が可能です。
- 蒸気圧の影響が少なく、判定が容易です。
- 破壊事故等のおそれが少ない方法です。
液相部検査
液相部検査の概要
- 液相部検査は(一財)全国危険物安全協会より性能評価を受けた漏洩検査装置により、タンク内貯蔵液を介して伝播する振動音と貯蔵液下部に溜まるドレンによる、貯蔵液の液面変位を測定します。
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減圧した地下タンクでは、漏洩孔から気泡が浸入します。気泡から発生する音は、気泡が漏洩孔から離脱した瞬間に生ずる表面張力波音源であると考えられます。気泡が発する音の大きさは、地下タンク内外の圧力差が大きいとき、流入空気が多いと音は大きくなります。この気泡発生の原理を利用し、タンク液相部に発生する音の大きさを加速度センサーにより測定することでタンク壁の0.3mm以下の漏洩孔を検出します。
また、地下水がある場合は、減圧することにより地下水がタンク内に侵入しますので、タンク底部に滞留する水位の上昇による貯蔵液の液面上昇を磁歪センサーにより測定を行いタンクの漏洩孔の有無を判定することができます。

タツノ地下タンク清掃システム
何故タンク清掃が必要なのか
- 1
- お客様にきれいな油を販売するため
- 2
- 油・水の混油販売の防止
- 3
- 給油機械のトラブル防止
- 4
- 地下タンクの腐食防止

地下タンク清掃システムの概要
- 地下タンク清掃システムは、当社が独自に開発した2連式清掃機で、地下タンク内の油の汚れや水を短時間で清掃可能にした装置です。このシステムは海外でも活躍しています。