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2025年12月17日

タイ現地法人とナチュラニクス、小型モビリティ向け「3分充電」インフラ構築で基本合意 ~バンコクにて実証開始、2030年までに1,000カ所の展開を目指す~

株式会社タツノの海外現地法人であるTatsuno (Thailand) Co., Ltd.(以下、TTC)と、急速充電技術を持つスタートアップ企業、株式会社ナチュラニクス(本社:東京都墨田区、以下、ナチュラニクス)は、2025年7月3日、東南アジアにおける小型モビリティ向け「3分充電」インフラ構築に向けた基本合意書(MOU)を締結しました 。

また、両社は本プロジェクトの一環として、2025年10月30日から開催された「ジャパンモビリティショー2025」に共同出展し、3分充電用の充電器を披露しました 。

■ 提携の背景と目的
脱炭素社会の実現に向けEVインフラ整備が進む中、東南アジアなどで主要な移動手段である二輪・三輪車向けの急速充電環境は依然として不足しています。ナチュラニクスの3分で充電を完了させる独自技術「3minGo!」と、ガソリンスタンドをはじめとした給油所設備の機器について品質・安全設計および量産化に強みを持つTTCのノウハウを融合させることで、課題であった「充電時間の長さ」を解決し、東南アジアにおける電動モビリティの普及とCO2削減に貢献します。

■ 協業の主な内容
1. 東南アジアでの事業化調査
タイのバンコク都市部において、「3分充電」を前提としたインフラモデルの検証を行います。
2. 次世代3分充電器の共同開発
ナチュラニクスの急速充電技術と、TTCが長年ガソリンスタンド等の給油所設備の設計・量産で培ってきたノウハウを結集し、実用性・安全性・拡張性を兼ね備えた新型充電器を開発します。

■ 今後のロードマップ
両社は以下のスケジュールで実証実験および商業展開を計画しています。
2025年末: 実証機の開発完了
2026年初: バンコク市内5カ所での試験運用(フェーズ1)開始
2026年4月: 運用データを反映した本格運用(フェーズ2)開始
2027年: TTCで商業生産を開始
2030年: バンコク市内1,000カ所への展開を目指す
将来的にはTTCのネットワークを活用し、東南アジア全域および世界展開も視野に入れています。

■ TTC社長 岡平孝司のコメント
「東南アジアは日本に比べてバイクの交通量が圧倒的に多い環境です。ナチュラニクスの『3分で充電する』という特別なノウハウと、TTCの技術を掛け合わせることで、タイや東南アジアのバイクをはじめ小型モビリティユーザーに快適な利便性を提供し、持続可能な社会の実現に貢献したいと考えています」

ジャパンモビリティショー2025に共同出展

■ 本件の関連リンク
株式会社ナチュラニクス ニュースリリース:https://www.naturenix.co.jp/news/20250703.html
Tatsuno (Thailand) Co., Ltd. ニュースリリース:https://www.tatsuno.co.th/newsdetail?news_id=41


【本件に関するお問い合わせ先】
営業統括部 TEL:050-9000-0567