「横浜工場開設50周年記念祝賀会」を開催
横浜工場が開設される前は、東京芝浦の本社兼工場で製品を生産していましたが、1964年の東京オリンピック開催を契機にモータリゼーションが急激に進歩し、SSもそれに伴って急増することが予見されました。そこで当社は、今後のガソリン計量機の需要に応えるだけの生産拠点の新設を急務と考え、現工場の用地を購入し、1964年11月に横浜工場を完成しました。
その後、南側新工場棟の増設と同時に芝浦工場を閉鎖して、開発部門と生産部門を兼ね備えた総合工場へと発展しました。
当工場が開設されて以降、1970(昭和45)年には業界初のPOSシステム、1980(昭和55)年には業界初のマイコン型計量機、そして1986(昭和61)年に現在の主流となるマルチ型計量機など、独創的かつ実用性を重視した製品を次々と開発してまいりました。
生産設備の面においても、1984(昭和59)年にポンプの加工ラインに自動生産システムを当社で初めて導入、その後メーターの加工にもシステムを拡張しました。さらに1996(平成8)年には完全自動化に移行して、24時間体制の稼動に対応し、生産能力の向上と効率化を実現しました。
また同工場は、品質管理の徹底と環境への配慮を目指し、1995(平成7)年にISO9001、2004(平成16)年に14001を取得しました。さらに同年には、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から「水素インフラに係わる安全技術の開発」の業務委託を受け、「水素安全研究ステーション」を開設し、水素ガス機器の技術の研鑽に努めています。
時代の要請に応え、現在横浜工場では、ガソリン計量機のほか、荷卸し時や給油時に発生するベーパーの回収装置「エコステージ」、「高精度油面計」など、多岐に亘る製品を生産する一方、海外向けのガソリン計量機は、当社製の品質が世界各国で高い評価を受けて、国内向けを上回る台数を生産しております。
高度経済成長の中での開設から50年、これまで多くのお客様のお力添えによって当工場が発展できたことに、改めて深く感謝申し上げます。これからも、皆様のご支援を賜りながら、国内、そして海外のあらゆるニーズに柔軟に対応し、より安全で高品質な製品と技術が生まれる場となるよう、たゆまぬ努力を重ねてまいります。