2016年8月1日
昭和初期のガソリン計量機が「機械遺産」に認定
今回認定対象となった計量機は、当社が昭和12年に製作した「特許タツノ式ガソリン計量機型式25号」で、流量計と計量表示部をまだ装備していない機種です。
地下タンク内のガソリンを手動ポンプで、本体上部のガラス容器(容量40リットル)に汲み上げ、容器内の摺動(しゅうどう)管と基準管の高低差により、5リットルまたは1ガロンごとに任意で迅速給油を実現した機種です。
認定にあたり、日本機械学会より「燃料をこぼさず、蒸散を抑え、さらに顧客の求める量を正確に供給するという機能を併せ持つ本機が、危険物の安全な計量と供給の技術を通じて、わが国の産業の発展に貢献した」との評価をいただきました。
本機は当社横浜工場(横浜市栄区)内のショールームに2012年の開設当時より展示しております。
ガソリン計量機はその後、メーター電動式、時計式計量表示さらには電子式へと進化していきましたが、これらの発展の礎となったのが、今回認定された当社製ガソリン計量機といえます。
当社はこの認定を励みに、さらに独創的かつ利便性の高い製品づくりに力を尽くしてまいります。