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2011年7月8日

EcoMaxシステム「検知液方式FF二重殻タンク」ラインアップ拡充

-小容量タイプを1600径サイズで対応、従来容量タイプの2100径サイズも追加-

EcoMaxシステム「検知液方式FF二重殻タンク」ラインアップ拡充

当社ではこのたび、EcoMaxシステムの中核となる「検知液方式FF二重殻タンク」(以下、EcoMaxタンク)について、そのタンク直径をサイズダウンした仕様(2400径→2100径、1600径)をラインアップし、比較的少ない容量(4KL~16KL)にも対応できるようにいたしました。

これまで、容量別では全5種類(48KL、40KL、30KL、20KL、2KL)でしたが、今回これに7種類(16KL、12KL、10KL、8KL、6KL、5KL、4KL)が加わり全12種類となりました。さらに30KL、20KLタイプには従来の2400径に加え、2100径タイプを用意し、あらゆる埋設環境や用途に応じた容量に適合できるラインアップとなりました。

EcoMaxタンクはFRP製の二重構造で、外殻と内殻の間隙に検知液を満たし、モニターと連動してタンクの状態が正常であるかを常時監視する機能を備えたタンクです。
今回の追加仕様は、SS関係者をはじめ燃料油の大口需要家など多くのタンクユーザーの強い要望を受けて実用化に着手し、実現したものです。

また、EcoMaxタンクは今回の東日本大震災の影響があった地域にも、震災後に当社が行った現場調査から、震災への適応能力が極めて高いことが立証されました。その主なポイントは次の通りです。

1)耐震性能が高い
SFタンク(鋼製とFRP製の二重構造)と異なり、全てFRP製の同一素材なので揺れに強い一方、タンク外殻/間隙/内殻の一体構造に加え、内側にリブを設け、タンク自体の強度も鋼製タンクと同等。

2)スラッジ(タンク内の錆などの沈殿物)の発生が全く無い
今回の震災では、揺れによってタンク内の錆が剥離して計量機のストレーナーを詰まらせるトラブルが相次いだ。FFタンクの場合、その材質からスラッジの発生がないので、その種の
トラブルが無い。

3)営業再開までが早い
停電していても、タンク上部の検知液レベルを目視で確認することができ、法定タンク検査が免除されているので、一定の自主検査でその健全性が確認できれば、速やかに営業再開できる。

当社としましては、このEcoMaxタンクのラインアップ拡充を機に、”震災にも十二分に対応できるタンク”として、さらに多くのSS関係者の皆様に本タンクの導入を積極的に提案していきたいと考えています。